ウールブレスとは…



ウールブレスは、羊毛を用いた環境をきれいにする断熱材です。 セルロースファイバーと同じく、優れた調湿性、高い耐久性を持ち、住まいの環境を良好に保ちます。

加えて、優れた断熱材を持っています。ウール繊維1本1本にクリンプ(縮れ)を持っています。その特殊な構造によって多くの空気層が生まれ、高い断熱性と保湿性が得られます。施工性もよく、多くの部位(屋根・天井・壁・床)に使用することができる断熱材です。

施工上、セルロースファイバーが使用できない場合に使用します。

ウールブレスの内容

使用素材・物質 用途 安全に関するコメント
ウール繊維 主素材 空気中では腐らない/毒性の指摘なし
リサイクルポリエステル 副素材 毒性の指摘なし
岩塩より抽出の非塩素系ホウ酸 防虫・防カビ・難燃剤 非揮発性の無機質/毒性の指摘なし

結露防止、優れた調湿性

1.周囲の湿度を55%に保ちます。

ウールブレスは、相対湿度が高くなるとウール繊維内へ湿気をどんどん吸湿し、最大で重量比34%もの水分を繊維内に保持します。その状態であっても、ウール繊維の表面はさらっとし、濡れた状態になりません。

また、相対湿度が低くなると空気中に湿気を放湿し、55%の湿気を保つ優れた調湿機能を持っています。

ドイツアレルギー研究所 ウォルフガング博士による「ヒョウヒダニのカーペットにおける生息状況実験」では、 以下のような結果が出ています。

カーペットの処置場所 カーペットの種類 ヒョウヒダニ生息数
実験室 羊毛 0匹
合成繊維 7,503匹
合成繊維(防虫剤処理済) 1,059匹

カーペット0.25㎡・処置場所:実験室

上の表はウールの優れた調湿性(湿度を50%~60%に保とうとする働き)の結果を示しています。
アレルギー症状の原因の一つであるヒョウヒダニは身体で水分を補給しているため、相対湿度が60%以下になると生息できません。

2.防露認定取得 断熱材の室内側に防湿層を設けない構造方法 (防湿シートなし施工)

ウールブレスは、特別評価方法認定書、断熱材の室内側に防湿層を設けない構造方法(いわゆる防露認定)を
省エネルギー対策等級で取得しています。

適用範囲

対象品番 V-100ロール(アイジースタイルハウス使用)
戸建形式 一戸建ての住宅及び共同住宅等
構造形式 木造軸組み工法
階数 地上3階建て以下
地域区分 Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ地域
対象部位 外壁
通気層 外壁側 t=18

建材試験センター透湿性能試験

材料 湿気伝導率【ng/(m・s・Pa)】 透湿抵抗【㎡・s・Pa/ng】 比熱【J/(kg・k)】
V-100ロール 116 8.6×10-4 1400

上記に基づく防湿シートなし施工による結露発生試験結果

Ⅰ冬季
新潟県長岡市の最も厳しい北側外壁で計算 外気-6℃ 室内側表面温度14℃ 冬季の表面結露及び内部結露は発生しない。

Ⅱ夏季
鹿児島県 最も厳しい西側外壁で計算 ポリエチレン防湿シートなしで内部結露は発生しない。

3.高耐久、濡れても乾きが早く水漏れにも強い

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ウールは極めて耐久性の高い繊維です。 400年前にベルギーで生産されたウール製のタペストリーが、いまだに京都の祇園祭で使用されている程です。

表面の撥水性により、ウール繊維表面はいつも乾いた状態に保持されています。 集中豪雨による水害でウールブレスは泥水がきれいに流れ去り、乾きも早く、形もくずれない事が立証されてます。

断熱効果

冷暖房費を年間約60%カット、製造過程でのCO2も削減

次世代省エネ基準(平成11年基準)の仕様で、ウールブレスを使用し、全館連続冷暖房を行った場合、省エネ基準の断熱性の家に比べて、冷暖房費を年間60%削減できます。

バージンウール (財)日本建築総合試験所
ロールタイプ 熱伝導率(w/m・k)
V-100R 0.04

また、形状が柔軟で弾力性が高いウールブレスは、スイッチBOXやサッシまわりなどの隙間も埋め尽くす事ができ、断熱性能をいかんなく発揮します。

優れた弾力性と施工性

ウールブレスは、圧縮梱包された状態で私たちの元へ届きます。 ですので、すぐに袋を開いても、元の厚みに戻るまで数日の時間を要しますが、優れた弾力性を持つ為、開封後でもすぐに施工が可能です。

破砕も有効活用、廃棄物が発生しません。

ウールブレスの端材をサッシのまわりの隙間、間仕切り壁、天井の隙間等に入れることにより、捨てるものが無く、 全て有効活用することができます。 また、隙間をなくすことにより、断熱効果をより高めることが可能になります。

圧縮されていても戻ります。

圧縮して梱包しているので袋から出した時には厚みが小さくなっています。 3~4に日すれば、所定の厚みに戻ります。

ある程度圧縮しても使えます。

ウールブレスは弾力性はあるので、ある程度圧縮させて使うこともできます。 戻りの圧力によって下地材が変形することはありません。

防火性能 (自己消火性)

羊毛の限界酸素指数(燃焼を続けるのに必要な酸素濃度)は25です。地球上の酸素濃度は20.9%ですから、限界酸素濃度指数21以上のものは自ら燃え続けることはできません。

また、ウールの発火温度は570~600℃、平均水分率15%で、ウールは発火しにくく、延焼しにくい繊維といえます。 その性質を評価され、ボーイング社の飛行機の内装等に多くのウールが使用されています。

また、国土交通省認定の防火構造を取得しています。 (認定番号:PC030BE-0400)

人や環境に安全な防虫剤  「オクトボー」

ウールブレスに使用されている防虫剤「オクトボー」は、岩塩から精製されたものであり、主として食塩に精製される製造過程の中で抽出されます。少ない量で十分な防虫効果を発揮する安全な防虫・防蟻剤(忌避剤)であり、殺虫剤ではありません。

CSIR(国立オーストラリア科学産業期間)では、オクトボーは半永久的に虫の進入と、カビの繁殖からウール断熱材を守ることを証明しています。 その安全は100年以上効果が持続すると保証しています。

安全データシート
拡大して見る(PDF:472KB)

シックハウスの原因にならない

ウールブレスは一切の接着剤を使用せず、ホルムアルデヒドを含んでいません。 建築基準法に基づくF☆☆☆☆シックハウス対策の規制対象外商品です。

ウールはホルムアルデヒド等の化学物質をしっかり吸着して空気を浄化します。 “1度吸着したら再放出させない”というところが大きな特徴です。

ニュージーランド羊毛公社研究所によると、30年以上も室内を浄化する能力を維持する事が確かめられています。 ウールは天然素材の空気清浄機と呼べるような繊維なのです。

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