構造用合板の落とし穴
こんばんは、岡本です
先週から浜松市中区で改修工事が始まりました。
こちらのお宅は平成9年に建築され、築13年の輸入住宅です。
数年前からクロスが変色し始め、剥がれだし、今年の春、シロアリの羽アリが大発生!!
シロアリ駆除と、リフォームとを総合的にやれるということでアイジーを選択していただけました。
調査に行ったときはこんな状態でした(ビニールクロスが剥がれています)
こういった症状の場合、外部からの雨漏れか、
壁内部の湿度が高く、壁内結露を起こしている可能性が高いです。
解体して内部を確認して原因を究明してから改修工事をすることになりました。
そして本日解体してみたら
案の定、壁内結露です。
雨漏れの可能性もあるので水曜日に雨漏れ検査も行います。
壁の内部やグラスウールも湿っていてカビや腐朽菌が繁殖。
剥がした石膏ボードの裏側はカビ、腐朽菌で真っ黒です。
木材は腐っていて、シロアリにも食べられていました。
耐震性を上げる為に建物外周に構造用合板を施工することは一般的です。
柱などに直張りしますので通気性は悪くなります。
ツーバイフォーの場合は内壁も石膏ボードを直張りして仕上げにビニールクロスを貼ります。
構造用合板は通気性が低い素材で、室内側もビニールクロスでは湿気が
壁の中に溜まってしまい、写真のような状態になってしまいます。
ビニールクロスや、合板は、コストを考えれば安く出来ますが
僅か13年でこのような状態になってしまっては、逆に高くついてしまいます。
このようになってしまえば耐震性は下がるどころか
大地震の時には建物が倒壊する危険もあります。
耐震性も考えながら、耐久性、永く安心して住まえる住宅を考えることが大切だと思います
それらのことを詰め込んだモデルハウスが浜松市中区泉で先週から始まりました
8月28日(土),29日(日)で構造見学会を行う予定になっています。
建物とはどうあるべきなのか実際に見ることが出来ますのでお楽しみに。