☆快適性のお話し【断熱編】断熱材は施工性がキモ!
こんにちは。池田です。
防災月間の先月は、安全に関するお話しをして
参りましたが、今月は来たる冬の季節に備え
快適性に関してお届けして行きますね。
今回は、前回ご紹介したウールブレスについて
です。
弊社では、118年間培ってきた木造建築物の
メンテナンス経験から、断熱材として最もメジ
ャーなグラスウールの使用は勧めておりません。
理由は、室内の快適性を保ち、建物を結露から
守り、長持ちさせるには、断熱材を
「きちんと施工」
できる事が重要だからです。
グラスウール自体の断熱材性能は決して悪くは
有りませんが、きちんと施工されず性能を発揮
できていない事が多いのです。
グラスウールと言うのは、写真の様に断熱材そ
のものをビニール袋で包んでいます。(ビニー
ルの破れから見えているのが断熱材)
このビニール袋は、室内に面しては防湿、屋外
に面しては透湿させる役目を持っていますが
それ以外にも断熱材を壁内に留める役割があり
ます。
その方法は、上の写真の様にビニール袋の端部
をタッカー(ホチキス)で留めると言う方法で
すが、実はこの「ビニール袋の端部」と言うの
がクセ者。
上の写真を拡大(クリック)すると良く分かり
ますが、リフォーム現場では上の写真の様にタ
ッカーからビニールが破れて離れてしまい、断
熱材が壁内でズリ落ち壁のあちこちで隙間がで
きてしまっている建物を良く見かけます。
こうなると、この隙間から熱が出入りしたり
室内外の温度差によって結露が発生する事で
暑さや寒さの問題やカビの発生やシロアリによ
る構造材の食害と言う問題が発生し、住む人の
健康や建物の耐震性に悪影響が出ると言う建物
になってしまいます。
そこで、弊社では天然素材である羊毛による断
熱材「ウールブレス」をお勧めしています。
↑ 現場に納品される時の実際のウールブレス
こちら、特徴を説明するとメチャクチャ長くな
るので要点だけ記しますと・・・。
①繊維自体の縮れによって大量の空気層があり
断熱性能そのものが高い。
②繊維の表面は撥水性能、繊維の内部には調湿
性能があり適度に室内を調湿してくれます。
③ホルムアルデヒドを一切含んでいません。
④厚さ100mmのウールブレスでは吸音率
80%
(建材試験センター 500~2000Hz
における吸音率の平均値)と防音性に優れて
います。
⑤ずばり、燃えにくい(↓)断熱材です。
国土交通省 防火構造認定番号:PC030BE-0400
と、色々ありますが、これも「きちんと施工」
できてこその話し。
そして、このウールブレスは、下の写真の様に
断熱材そのものを壁内に留めるので、グラスウ
ールの弱点を克服しています。
このウールブレス、私が個人的に優れていると
感じるのは、狭い隙間にも現場でカットして充
填できると言う所。
この施工性の良さがどれ程素晴らしいかはなか
なか伝わらずもどかしいのですが、
断熱性能は「わずかな隙間」が命取り
になります。ウールブレスは、そんな所にもし
っかり充填できる数少ない断熱材の一つで
本当に本当にお勧めなのです!
ちなみに、昨年リフォームした我が家でも採用
しそれまで6℃くらいだった真冬の室温が
10~12℃と大幅に上昇し、起床が楽になっ
たと言う実体験があります。
余談ですが、断熱性能を向上させるリフォーム
では、国の補助金を活用する事もできます。
補助金を活用して、我が家を快適にしたい方
必見!
10月20日(金)、22日(日)名古屋市内
にて開催です。