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快適性のお話し【建材編】漆喰で抗菌

2017年12月11日(月)

お元気ですか?池田です。

今朝6~7時台の名古屋の外気温は6℃を下回った様です。

昨年、自社でリフォームした我が家は断熱材の効果がテキメンで、外気温6℃を下回ったリビングの室温が14℃で、起きるのもさほど苦にならなくて本当に助かっています。(リフォーム前なんて6℃(外やん!(笑))とかでしたからね。)

 

で、今回はまた断熱材の話か?と思いきや、室内の仕上げ材としてイチオシしております、スペイン漆喰のお話しです。

日本の住宅建築で代表的な室内仕上材であるビニルクロスとは違い、漆喰には調湿効果があるので、今の様な乾燥しやすい季節でも、そこそこの湿度を保ってくれます。

しかし、最近ではこの調湿効果については良くご存知の方もたくさんいらっしゃるので、今回は、健康に関わる抗菌性のお話しです。

 

漆喰の主成分は消石灰で水酸化カルシウムと呼ばれるものです。

消石灰のph値(酸性またはアルカリ性の性質の度合いを示す値)は11~13で、バリバリの「アルカリ性」です。(中性はph値6.0以上8.0以下)

そして、カビや一般的な細菌が生育できるこのphの値は次の通り。

 

■カビ

最適値は5.0~6.5で、アルカリ生育限界値は8.5。

 

■一般的細菌

最適値は6~7で、アルカリ生育限界値は8~9。

 

と言うことで、漆喰の表面はカビや細菌が、非常に生育しにくい環境になっていることが分かります。

実際、我が家のリフォームで、このスペイン漆喰を塗ったLDKはもちろんの事、湿気が発生しやすい洗面脱衣室も全くカビの発生はありません。洗面脱衣室は、窓が開けにくいので外気を通風させることが無いのにです。

 

漆喰は、その他にも材料自体が燃えず耐火性もある為、調湿性や抗菌性など様々なメリットを考えると、快適に過ごすための材料としては、本当にお勧めです。また、性能面だけでなく、現場で人がコテで塗る手仕事で「味わいのある表情」を演出できるので、室内は人の感覚に訴える落ち着きや心の豊かさを感じる空間となるのがもう一つの大きな特徴です。

 

ここで気になるのは金額ですね。

建物の大きさにもよりますが、室内の天井と壁を全てビニルクロスにした場合と、漆喰にした場合とでは、おおよそ35~50万円程度漆喰の方が高くなると思います。

しかし、先に述べた様に、調湿性、抗菌性、耐火性による安全と安心、健康を手に入れながら、太陽や照明の光具合で漆喰塗りの陰影を楽しめると言う心の豊かさを感じられるのは、他に代えがたい満足感をもたらしてくれます。

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(↑ 塗り壁ならではの思い出づくりもできます。)

 

もし今後リフォームをお考えであれば、私の家の時の様に、ここは!と思う所だけに漆喰を採用すると言う手もあります。

大切な資金です。材料の特性を良く知って、自分が何のためにリフォームするかをしっかり考え、ぜひ有効に使ってくださいね。

 

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新築・リフォームプロデューサー:池田 武司
新築・リフォームプロデューサー:池田 武司

■二級建築士
シックハウス診断士補(二級)
■お客様へのメッセージ
「私がもし、お客様であったなら。」 そんな思いを持ち続け、マイホーム新築の頼れるパートナーとして、お手伝いいたします。 安心、安全、健康で長持ちする本物の家づくりをぜひ体感してください。

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