古民家と呼ばれる家屋でのリフォームやリノベーションは、建物の歴史や味わいを無視した安易な工事による
「見た目の上書き」
であってはならないと考えています。
私たちは、現代の新築住宅には真似のできない「伝統構法ならではの匠」を活かせる様、元の建物の構造体や素材と絶妙にマッチする材料を、自然素材中心に厳選し、一年を通じて快適に過ごせ、大きな地震にも耐えられる工事計画をご提案しております。
古民家は『伝統構法』で作られているケースが多く見られます。
『伝統工法』とは、現在の在来工法のような壁量に頼らず、構造架構そのもの、すなわち『木組み』そのもので家を建てる工法です。
壁に力を求め ない、いわば壁はパーテーションであり、それよりも大きな木を力強く組み合わすことによって、耐力を生 み出すということが『伝統構法』といえます。
伝統工法の古民家をリフォームする際、注意しなければならないことが、正しい耐震診断を行う事。そして、 劣化部分の正しい処置方法です。
築年数が古いということは、今までに様々な自然災害を乗り越えてきたとも言えます。
ですが、間違った診断をすると、間違った処置(施工)をしてしまいます。
せっかく強い家でも、逆に弱くなってしまうということもあります。
耐震診断が出来る会社なのか、また、
その結果に応じた 正しい施工が出来る会社なのかを
しっかり見極めないといけません。
また、古い建物なら全てが古民家というわけではありません。
一般的には築100年以上の建物のことを古民家というのですが、素人の目では
どれが 古民家なのか分かりづらいところがあります。
不動産業者やリフォーム業者、工務店の人といっても古民家を知らずに施工、
または取り壊される事 があるのでご注意ください。
古民家リフォームで注意しないと
ならないのはシロアリです。
さらには、配管などの支えとして木杭を打つ、
発泡系断熱材の吹き付けや型枠への転用、
浴室やトイレなどの土間床の上に転ばし根太で床を張る
などといった施工方法は、新たにシロアリを呼び込み、
せっかくの工事が台無しにもなりかねません。
シロアリ対策との兼ね合いがほとんど
考慮されずに施工されているのが現状ですので、
総合的なバランスを見れる会社が望ましいです。