「健康と快適をデザインする」

病気の原因は「食べ物、生活習慣」と世の中でよく言われますが、昨今の研究調査により「環境」が健康と密接な関係にあり、様々な影響を及ぼすことがわかってきました。

いくらいい治療を行い、食生活を改善しても環境が悪ければ根本的な改善は難しいと言えます。

住まいの健康チェックリストの点数(総合スコア)

高断熱が「健康」を守る 
①各種疾患と高血圧の抑制

家の断熱性を向上させることで、様々な効果があることが科学的に立証されています。
近畿大学の岩前教授らが、約3万5千人を対象に調査を行った結果、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、関節炎、アレルギー性鼻炎など15の諸症状について、引っ越し後の変化を尋ねたこの調査では、大半の症状に明らかな改善が見られました。(左図)
他にも、高断熱住宅に暮らすと「高血圧患者を減らす」効果が示されています。(右図)

各種疾患の改善率と転居した住宅の断熱性能との関係
高血圧者の割合

高断熱が「健康」を守る 
②高血圧の抑制Ⅱ

高断熱住宅(アイジースタイルハウス新築)に入居する前と後の血圧年齢を測定した結果、一般の住まいに比べ、血圧年齢が12~14歳も若いことがわかりました。(左図)
また、77歳の方は、建て替え前に160mmHgに達していた血圧が、高断熱住宅の新居に移ってから140mmHg台に改善し、狭心症治療のため毎年繰り返していたカテーテル手術も行われずに済んでいます。

高血圧者の割合比較
70歳代の月間平均血圧推移

新居への入居前と入居後では、明らかに血圧が最高・最低とも下がっていることが分かる。

高断熱が「健康」を守る 
③運動が増え、心身の
バランスがとれる

暖かい家に住む事で血圧が安定し体温が上昇します。体温が上がると、運動する事が苦ではなくなります。外出が増え、心身のバランスが整い、栄養バランスも心がけるようになるというデータもでています。
(以下、IGスタイルハウスの新築住宅と全国調査の比較 首都大学東京名誉教授 星旦二)

◆運動頻度

運動頻度

高断熱住宅は 「男女ともに運動している」

◆肥満割合 BMI25以上

肥満割合 BMI25以上

「男女ともに肥満者が少ない」

例えば脱衣場の温度が2℃違うだけで1日の歩数にすると1,400歩もの運動量の違いが出ます。4000歩以上で引きこもり、うつ予防につながり、5,000歩以上で認知症の予防にもつながるというデータも出ています。(※参考医師本 伊賀香教授文面参照) 
つまり家が良くなると、身体と心に余裕が出て、食生活も変わり健康になるという事です。

高断熱が「健康」を守る 
④体温と諸症状の改善、
心拍上昇の抑制

平成11年に厳しく改定された「住宅の省エネルギー基準」を採用した高断熱住宅に転居した人は、起床時の体温が高く、風邪等の症状が減少する、というデータも出ています。
また、起床時には心拍数が上がり、心臓に負担がかかるものですが、普通の住宅では起床時に心拍数が30%も増えたのに対し、暖かい住宅では10%程度しか増えず、心臓の負担を減らす効果も突き止めています。

高断熱住宅転居による体温と諸症状の改善
  • ※1  転居前後とともに電気毛布・あんかを使用していない、かつ寝室で暖房利用なしの居住者のみ抽出。
  • ※2  起床時の体温が既住研究[1]により定義された範囲内の群を正常範囲内、範囲の下限未満の群を正常範囲外に分類。
  • ※3  アンケート調査により、体感した症状について「よくある」「たまにある」と回答した者を有訴者、「めったにない」「ない」と回答した者を非有訴者に分類。

[1] Gillan Pocock, Chiristopher D, Richards「オックスフォード生理学」丸善、2009伊香賀俊治、海塩渉、大橋知佳、馬淵富夫:高断熱住宅転居前後における居住者血圧睡眠・体温の変化に関する実測調査(その1)調査概要と居住者の症状・体温の変化、日本建築学会大会(関東)、2015.9

断熱住宅では起床時の心拍上昇が抑制

高断熱が「健康」を守る 
⑤睡眠効率改善確率
2.9倍!

断熱性能向上で睡眠効率改善確率2.9倍
睡眠不足による健康被害と経済損失

高断熱が「健康」を守る
 まとめ

病気が減少するという事は『健康で長生きする』という事です。
事実、暖かい家に住んでいる人とそうでない人では要介護を受ける年齢に4年以上の開きがあり、若いうちから高断熱住宅に住む
事で健康寿命が8年以上のびるという事も予測できます。
(※参考 医師本 伊賀香教授の文面抜粋)

健康とは長生きするという事。
長生きして、人より年金もらう年数を増やす考え方はどうでしょうか?
年金は今年間約300万。(仮)
10年長生きして3000万の年金を受け取れると思えば建築費用分まかなえてしまうのです。家は宝くじより確実な投資となるはずです。
(※参考星先生セミナーより)

暖かい住宅が健康寿命を延伸?

光熱費が驚くほど下がる
‶省エネ″効果

右表は2010年~2012年に行われた「低炭素社会に向けた住まいと住まい方推進会議」における試算資料です。

この時点でも断熱改修による省エネ効果が大きいと言えますが、機械空調に依存する傾向が強い昨今においては、冷暖房費で20万円/年を超える場合もあり、更に大きな省エネ効果があるといえます。

また、iG Style Houseのクアトロ断熱仕様なら現行の次世代省エネ基準の建物より、28%程の冷暖房費削減も可能であるというデータもあります。

断熱レベルと年間の冷暖房費の比較

(単位:円)

年間光熱費 20年想定
昭和55年以前の
建物
200,000 4,000,000
現行基準 78,195 1,563,900
クアトロ
断熱仕様
60,992 1,219,840
差額 -139,008 -2,780,160

新築住宅の場合、高断熱にした場合の投資回収期間がどれ位かかるかといった計算が、研究者によりなされています(右図)

リフォームでは、増改築や間取り変更などの際に、一緒に断熱工事を行うことで、断熱工事を単体で行う場合に比べてコストを抑えることができます。屋根や外壁工事でもついでに断熱改修する事は可能です。

*長期優良住宅化リフォーム推進事業(国交省)や住宅省エネ
高性能建材による住宅の断熱といった制度を活用することで、
最大300万円の補助金を活用できる制度もあります。

新築住宅の省エネ基準適合の意義

建物の長寿命化が家族を豊かにする

建物の長寿命化は、建て替えまでの期間を長くします。
日本は新築時がもっとも住宅の価値が高く、年を経るごとにその価値は下がり、スクラップ&ビルドを繰り返しています。
その結果、毎世代が住宅ローンを組む産業構造となり、欧米とは対照的に感性的な豊かさが失われつつあります。

住宅ローンで豊かさを犠牲にする世の中ではなく、永く安心して住める本物の家を、次の世代、そして孫の代にバトンタッチし、50年、60年・・・100年・・と受け継ぐ事で、豊かな暮らしの実現が可能になります。

80年間で家に関わる費用を比較!本当にお得なお住まいは?

欧米では、新築時が住宅の価値は低く、年を経るごとに家族と共に成長し発展するという考え方が一般的で、住宅の価値そのものも上がっていきます。そして、親から子へ受け継がれ、自分たちで手を入れながら、自分たちの家へと変化していきます。

その結果、日本に比べ生涯収入は欧州の方が少ないのですが、住宅にかかる費用が少なく、ゆとりある生活が実現しているのです。

日本とヨーロッパの生涯収支の比較