湿度コントロールに「問題あり」の日本の住宅。
それが建物の耐久性低下と健康被害を招いている。

圧倒的に寿命が短い日本の住宅

新築から建て替えるまでの期間について、国土交通省のデータでは「アメリカ 88年・ドイツ 80年・イギリス 100年・日本 24年」とされています。

日本の住宅は他の国に比べて格段に短いということがわかります。
住宅の寿命

工業化製品中心の
日本の住宅

高度経済成長期時代、日本の住宅業界も工業化の波を受け、より速く、より製造コストを下げることを目的にした家造りがされるようになり建築材料の品質が劣化していきました。

それにより、建築材料の耐用年数の低下はもちろん、湿気がたまりやすいガラス原料の断熱材や湿気が室内から逃げにくいビニールクロスなどの工業製品を多く使用されるようになりました。すなわち、高温多湿の日本の気候に合った家造りがされなくなったのです。日本の住宅はヨーロッパに比べ住宅の寿命が1/4以下になり、アメリカと比べても1/3以下、圧倒的に短いとされています。

工業化製品中心の日本の住宅

家にとって、
もっとも脅威な結露

近年の日本の住宅の寿命が短くなった大きな原因の一つに、断熱材の種類と施工不良による、壁内結露があります。また、日本の高温多湿という気候風土に適した工法や材料が使われていない事や、建築者の知識不足も上げられます。
結露とは外気温と内気温の温度差が出て水分を含んだ空気が水滴になることですが、目に見えない壁の中で発生した現象を「壁内結露」といいます。(壁内結露は夏場でも起こります)。
また、湿度の高い環境は腐朽菌やシロアリが発生しやすく、腐食や蟻害が進行し、建物の強度低下や構造体を腐らせ寿命の低下へとつながります。
家にとって、もっとも脅威な結露
家にとって、もっとも脅威な結露
家にとって、もっとも脅威な結露
家にとって、もっとも脅威な結露

結露による健康被害

また、結露によってカビやダニ(ハウスダスト)が発生します。
そのカビやダニの死骸は、空気中に浮遊し室内空気を汚染し、人間の呼吸と共に体内に取り込まれて、喘息、アトピー性皮膚炎などを引き起こすのです。
これらハウスダストは、健康被害の問題の原因にもなっており大きな社会問題となっています。

結露による健康被害内部結露の起こりにくい断熱材を選び、正しく施工することが住宅や健康を維持していく上で非常に重要になります。

湿度のコントロールは住宅の大切な機能

建物の寿命を短くする結露や、その結露が原因で起こる健康被害は、断熱性能が低いことはもちろんのこと、気密性ばかりが重要視されて呼吸できない家をつくってしまっていることも原因と言われています。
人間が快適に暮らせる湿度は40~70%であり、逆に人間が不快に感じる湿度は菌類や他の生物にとって居心地が良いという空間です。
室内の温度湿度バランスを「快適ゾーン」に保つための断熱施工・調湿素材の組合わせが大切です。

多湿による疾患 ①カビ、ダニが原因の過敏症
過乾燥による疾患 ①ドライアイ②湿疹③歯周病や口内炎④血栓⑤ウイルスや細菌が原因の感染症
温度のゾーン 温度のゾーン

新築住宅で実証された、
確かな証

下図は、我々の造る新築住宅の家に住んでいるオーナー様の実データです。
首都大学東京に協力いただき、711人のデータをとって集計した結果、1年を通し各居室の温度は「快適な室内の温度目安(=英国温度基準)」である18℃~28℃の中を推移している事が証明されました。

同時に、建築物における衛生的環境の確保に関する法律で、40%~70%が快適な室内湿度の目安とされていますが、それも1年を通しほぼ推奨基準内に入っています。

私たちアイジースタイルハウスでは、新築住宅で行っている世界基準の断熱・調湿対策の知識、また経験や実績をリフォーム工事に活かしております。
新築住宅で実証された、確かな証

長持ちする家には、
原理原則があります。

日本最古の木造建築である法隆寺や五重塔は1300年の時を経ても健在しているように、多くの神社、仏閣は100年の時を越えてもその佇まいは変わりません。私たちは長年、住宅保守点検に携わっておりますが、長持ちしている家は実在します。

それには理由(原理原則)があります。なぜ長持ちしているのか?
それは湿気をコントロールしているという事です。
湿気を吸って、吐いて、吸って、吐いて・・・。湿度の多い時には吸い、低い時には吐き出す。
これを自然に行う、呼吸する素材を選んでいる事にあります。
元来、日本人は木や土、紙といった、安全で耐久性に優れ湿気を吸放出する素材に包まれた住まいに暮らしてきました。

長持ちする家には、原理原則があります。

私たちは、ただそれらの自然素材を使うのではなく、最新のテクノロジーを駆使し、透湿係数を計算しバランスよく組合せて使うことで、 家にも人にも優しい、心地よい空間を作り上げることを実現しました。

日本という高温多湿の国では、湿気と上手く付き合い湿度をコントロールする事で、耐久性が維持されるのです。