家屋補強と耐震補強
家屋補強とは
正規な診断方法はなく、主に構造材への金物取り付けを主体とした工事で部分的な補強といえます。本質的な耐震性能の向上にならない場合や他の部分への悪影響の可能性もあり注意が必要です。工事名称(耐震補強・家屋補強)の使われ方は様々ですので、工事内容の真意を見極めることが大切です。皆さんは準備できていますか?
家屋補強の一例
※ 家屋補強は耐震補強ではありませんのでご注意ください!
主に構造材等への金物取付を主体としたものが多く、建物全体ではなく、部分的な補強になります。
耐震補強とは
正規な耐震診断を行い、診断結果に基づき、地盤・基礎・壁(バランス・量)・屋根荷重・老朽度などその建物が現在抱えている耐震性の弱点を検証し、総合的に補っていきます。
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構造用合板設置
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耐力壁(かべつよし)設置
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ホールダウン金物設置
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筋交い設置
耐震補強には、基本的に専門家による耐震診断をする必要があります。(現在、耐震診断士としての国家資格がありません。) 建築士の所属する事務所や地方自治体、行政へのご相談、依頼をすることが望ましいです。
日本木造住宅耐震補強事業者協同組合認定の「一般耐震技術認定者」や静岡県の「耐震診断補強相談士」などがあります。