基礎-基礎新設
基礎を頑丈に
基礎に要求される耐震性能は、建物の一体性を高めること、地震時に上部構造体の耐震要素が充分な機能を発揮できるようにすることです。耐力のある壁の下には、その耐力壁を支えるための基礎が必要です。新しく壁を作る場合は、その下に基礎を新設する作業を行います。
まず基礎を作る部分の土を掘ります。
これを「掘り方」といいます。
整地して砕石を敷きます。
その後、地面を機械で叩いて固めます。
元からある基礎に穴を開け、
ケミカルセッターという強力な接着材を
埋め込み、鉄筋を固着させます。
鉄筋を縦・横に並べて配置します。
型枠を組み、コンクリートを流します。
この時隙間が出来ないように
振動を与えながら充填させます。
固まったら型枠を外して完成です。
割れ等が無いかチェックします。
ＮＧ補強
基礎と土台がずれているのはNG！基礎を新設する際は耐力壁の強さを考慮し、ボリュームを検討して設けるのが基本です。
基礎を作らず筋交い補強のみを行う補強はいけません。強い壁の下には強い基礎があるのが基本です。
地盤に沈下が見られる場合にはそのまま基礎を作っても効果が得られない場合があります。重みで後から沈んでしまう事もあります。
土台ばかりを基礎に金物でつける工事にも注意です。費用対効果は非常に低いケースが殆どです。床下補強ばかり薦める業者は注意です。
