壁補強-構造用合板補強
地震力に負けない強い壁を作る
強い壁(耐力壁)に要求される性能は、地震発生時に建物が揺れるのを防ぐ抵抗力となる事。その1つに構造用合板補強を張るという補強があります。 正しい施工であれば、釘一本ずつがバランスよく抵抗し、どちらからの方向にも粘り強く強度を発揮します。ポイントは下地と釘の打ち方です。
- 解体前の写真です。
この写真はプリントベニヤ4mmが張ってあります。強度は殆どありません。 - 表面材の解体。
既存の壁材を剥がして柱等が
見える状態にします。 - 解体後、横桟等の下地材を設置します。
下地材も指定された釘や設置方法で
しっかり柱等に固定させます。
その後、断熱材を隙間無く重点します。 - 使用する構造用合板補強は
7.5mm以上のもので、
JAS規格で認められた合板を使用します。 - 合板を張る際に使用する
釘のピッチ(間隔)は15センチ以内。
アイジーコンサルティングは
基準釘の中でも強度と防錆に優れた
CN50を標準としています。 - そして土台から針までに合板を張ります。
その際にはパンチングといわれる「釘の打ち込み過ぎ」が無いか、十分に合板が土台や梁に掛かっているか(端距離)をチェックします。
釘の打ち方一つで強度に差が出る事を
知っているからです。
NG補強
- 上部の梁や柱が無いのに合板を張るのはNG。向かって左に柱が無い。上部の梁もありません。
- 合板が筋交いに打ってあります。また、梁まで掛かっていません。これでは強度が十分にでません。
- 合板を留めているのはコーススレッドという細いビスです。ビスの径が細い為、折れてしまいます。十分な強度は発揮されません。
- これは床下から撮った写真です。釘が錆びています。そして右側の方は土台に合板が掛かっていません。これもNGです。