梁-床補強
強い壁を生かす強い床面・骨組みを作る
梁とは建物の水平方向に架けられ、床や屋根などの荷重を柱に伝える部材です。地震などの水平入力に対して躯体(骨組み)の変形を防ぐ役割もする大事な部材です。床(水平構面)の剛性・耐力を確保することは耐震性能の向上にとって重要です。梁の補強はどのように行われるのか?どのような梁の補強ががあるのか?紹介します。
- 地震で揺れた時の力の流れを考慮した
梁補強。まず梁に受け金物を設置。 - 右側にも梁受け金物を設置し、
その後梁を入れてボルトで固定します。 - こちらは鉛直荷重(上からの重み)を
考えた梁補強です。
リフォーム時に柱を抜いたり移動する際には梁補強が必要な場合があります。 - 2階の床梁を強化する事で、耐震上重要な1階の耐力壁の強度が生きます。
梁を設置する際には、接合部の金物も十分な耐力を持った物を正しく設置します。
NG補強
- 梁に大きな穴を開けてしまうのはNG。断面欠損があると、地震時に折れる事があります。リフォーム時に平気で穴を開ける業者は危険です。
- 壁を強くしても柱の上に梁が無ければNG。これではいくら壁を強くしても意味がありません。梁、柱、壁すべてが強くて補強となります。
- 梁の段差が大きいのはNG。梁と梁の接合部は重要です。金物が設置されていても揺れで外れてしまう危険があります。
- 梁の断面(大きさ・厚み)不足はNG。梁の断面が少ないと力の伝達率が見込めません。梁の大きさの検討も重要事項です。