梁-吹き抜け補強
火打ち梁設置で
水平剛性アップ
水平構面(特に2階床)の剛性・耐力を確保することは耐震性能の向上にとって重要です。中でも大きい吹抜け部分は弱点になりやすい部分です。吹抜け部分は火打ち梁などによって水平剛性を確保することが重要です。 火打ち金物と化粧カバーを設置した難度の高い補強方法を紹介します。目立つ部分なので、デザイン性を重視した耐震補強となりました。
- 玄関から2階を見た写真。
大きい吹き抜けがある部分はねじれが生じやすく、弱いゾーンであります。 - 2階から設置箇所を見た写真。
吹き抜けの角部分に火打ち金物を設置します。認定品(Zマーク)の金物を使用します。 - 特に吹き抜けの多くは玄関上部に多い為、
見た目も重要です。
金物設置部に木製の化粧カバーBOXを
作成し、設置します。 - 上面も設置して木製化粧カバー設置完了。このカバーは熟練した大工職人の腕でなければ綺麗な仕上がりになりません。
- 玄関から2階を見た写真。
写真は4箇所設置。
吹き抜け部の強度が高まりました。 - 木製カバーを塗装。
既存の梁等の色に合わせて塗る事で、
違和感がなくなります。
補強した火打ちの部分がアクセントにも
なります。
NG補強
- 接合ボルトの設置が無いのはNG。木製火打ちの場合、ボルトの設置が無いのは致命的。接合不良は強度不足となります。
- 接合ボルトの設置が無いのはNG。鋼製火打ち自体は強度が高くても接合ボルトがなくては強度が見込めません。
- 釘だけの設置はNG。Zマーク金物で強度は認定されています。しかし平釘のみの接合でボルトなし。これではいけません。