結合部-柱頭柱脚接合金物
引き抜き耐力を向上させる
接合部の強度はとても重要です。強い壁を設ける場合などは、柱の接合部を決められた金物を設置する基準があります。建物の一体化を図るために、それぞれの部位に合った接合部金物が必要です。柱の引抜き力をそれぞれ計算して検討し、力のかかり方によって金物の選定を行います。ホールダウン金物、プレート金物、L型の金物などがあります。ここでは比較的小さな引抜き力が掛かる部分への設置金物を紹介します。
- 柱の上端部に接合金物を設置しています。写真は約15KN(約1.5t)の引き抜き耐力の金物です。
- 基本的に同じ柱には、上下同じ金物が
設置されます。1の写真と同様の金物を
柱の脚と土台部分に設置します。 - こちらは約10KN(1t)の引き抜き耐力のある金物です。専用の指定されたビスを
しっかり打たないと強度が出ません。 - 同様に柱脚部に設置。
金物は柱の中心に付けるのが基本です。
専門用語で「端距離の担保」といいます。正しい位置に正しいビスで設置します。
NG補強
- 接合ボルトの設置が無いのはNG。木製火打ちの場合、ボルトの設置が無いのは致命的。接合不良は強度不足となります。
- 接合ボルトの設置が無いのはNG。鋼製火打ち自体は強度が高くても接合ボルトがなくては強度が見込めません。
- 釘だけの設置はNG。Zマーク金物で強度は認定されています。しかし平釘のみの接合でボルトなし。これではいけません。