壁補強-ホールダウン金物

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引き抜き耐力を向上させる

柱と基礎(コンクリート基礎部分)の接合はとくに重要です。強い壁をつくる柱と足下が土台から抜けやすくなり、「ホゾ抜け」が起きます。柱頭部も同様です。これは、阪神・淡路大震災でも多く見られた現象です。これを防止するために、ホールダウン金物を使用して柱が抜けないようにしっかり固定します。

  • 最初に土台に木工用のドリルで穴を開けます。これを穿孔といいます。最初に土台に木工用のドリルで穴を開けます。これを穿孔といいます。
  • 次にコンクリートドリルで基礎に穴をあけます。その際の穿孔深さは事前に確認して慎重に行います。次にコンクリートドリルで基礎に穴をあけます。その際の穿孔深さは事前に確認して慎重に行います。
  • 穿孔した部分の粉塵を除去します。この作業が最も重要です。ブラシと集塵機で綺麗にします。穿孔した部分の粉塵を除去します。
    この作業が最も重要です。
    ブラシと集塵機で綺麗にします。
  • 穿孔深さを確認します。穿孔深さを確認します。
  • ケミカルアンカー(専用の強力接着材)を挿入します。ケミカルアンカー(専用の強力接着材)を挿入します。
  • アンカーを打ち込み、完全に固まったことを確認してホールダウン金物を柱に設置します。最後にアンカーとボルトで接合。アンカーを打ち込み、完全に固まったことを確認してホールダウン金物を柱に設置します。最後にアンカーとボルトで接合。
  • 柱の脚のみではなく柱頭部にも同様にホールダウン金物は設置します。柱の脚のみではなく柱頭部にも
    同様にホールダウン金物は設置します。

NG補強

  • 基礎と柱脚部にL字の金物がついています。しかし、認可された金物ではなく強度証明がされていません。設置にも問題有です。基礎と柱脚部にL字の金物がついています。しかし、認可された金物ではなく強度証明がされていません。設置にも問題有です。
  • こちらも同様で、強そうな金物が付いていますが認定品ではありません。小屋裏に大きな金物ばかりを勧める業者は危険です。
こちらも同様で、強そうな金物が付いていますが認定品ではありません。小屋裏に大きな金物ばかりを勧める業者は危険です。
  • こちらも大きなL型金物です(認定品でない)。強度が必要な場所にそれに見合った金物の設置が必要です。こちらも大きなL型金物です(認定品でない)。強度が必要な場所にそれに見合った金物の設置が必要です。